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闇の箱

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□ 『孕む』 □

『孕む』 01 翠とあかね

「あっ…がっ…ぐあぁ…はあ…はぁ…も、もう…だめぇ…です…」
 女の性器からは、羊水と血に塗れた小さな頭が覗いていた。女にとっての一大事であり、神聖なという形容さえ相応しい行為、出産の真っ最中なのである。新しい生命が今まさに誕生しようとしている。しかし、
「ほら、もっと頑張れ」
 女の左足の側に付いた男が、そう言いながら、女の太股を思い切り叩いた。
「いだぁーっ……はあっはっ…。はい…がんばり…ます…。はあーっ…」
 男は、女の腰に手を掛けて、股の間を覗き込んだ。
「もう頭が見えてきているな。早く産んで、お前の子を私に抱かせなさい」
「は…はい。がんばります…。早く…産みます…はっはっはっぁ…はっはっはっ…あぁーっ…」
 今、女は必死に母となろうとしているが、それを心から労り、産まれてくる子を慈しむ気持ちは、男にはなかった。
「産まれたら、お前ともども、しっかり可愛がってやるからな」
 女の名はあかねという。齢19に少し欠ける娘である。
「…はい…黒井様…。ご主人、様…」
 あかねは、黒井によって所有される、牝奴隷であった。





          『孕む』





「そうよ。早くその子をひり出して、マンコを空けなさい、あかね。せっかく、あなたのために集まってくださっている方々が、子供を産んだばかりでがばがばになったあなたのどす黒マンコを使ってみたいと仰ってるのよ」
 あかねの持ち主である黒井の反対、あかねの右手側に位置取った女が言った。それはとても妊婦にかける言葉ではなかったけれども、女の後ろにいる大勢の男女も、咎めはしなかった。
 女は、全裸に白衣だけを纏っていた。それでは白衣の用途を果たすはずもなく、破廉恥な趣味のための衣装でしかない。しかし、まるきりのコスプレというわけでもなかった。
「産めないなら、おなかを切って赤ちゃんを出しちゃいましょうか」
 脇に置いた医療用カートからメスを手にとり、あかねの脹らんだ腹の上に近づける。その刃の煌めきは、痛みで朦朧としているあかねの目にも映り、その切れ味のよさと痛みを、あかねに思い出させた。
「ひぃっ…。…もうしわけ…ありません…翠…先生…。ご主人様…皆様…おまたせしております…。ただ今…あかねは…赤ん坊を……ひり、出します…。んっぁひっひっひぁっ…はっはっはっ」
「そうよ、もっと息を吸って吐いていきんで、マンコに力を入れなさい」
 翠と呼ばれた女は、メスを置いた。置きざまに、刃を寝かせてあかねの腹に触れ、金属の冷たさを感じさせることは忘れなかった。いつでも切ることは出来るというアピールである。あかねにもそれは解っていた。身に染みて解っていた。薄皮一枚だけ切ることも、あかねの子宮まで切り裂くことも、翠なら自在にやってのけるだろう。かつて、あかねが黒井の奴隷となった証に、あかねのクリトリスの包皮を切除したのも、この翠であったから。
 
 翠は医者であった。総合病院の跡取り娘であり、隣県からも患者が訪れるほどの腕を持つ外科医だった。まだ三十路過ぎの若さだったが、多くの命を救い、患者からも慕われていた。また、医者にしておくには惜しいと、美人の女医さんとよろしくやれたらと、入院患者の間で囁かれる美貌の持ち主であった。若き天才、美人外科医などと銘打たれ、メディアに露出することもあった。
 しかし、ブラウン管の向こう側で微笑む翠、患者に微笑む翠を知る者は、彼女があかねに投げつけている言葉を聞いたら、耳を疑うに違いない。今の翠には、医者としての倫理観や使命感、慈愛の精神などは欠片も見受けられなかった。翠の顔には、男達と同じ嗜虐趣味の愉悦に酔いしれた、冷酷な笑みが浮かんでいるのだった。

 翠は、この場の女性で唯一、男達と同じく支配する側にいた。いや、そもそも唯一の女性であるというべきかもしれない。他の女たちは皆、男達の奴隷であり、牝としか見なされていないのだから。
 翠の仕事は、男達の依頼通りに、そして翠自身の趣味を兼ねて、牝奴隷たちの柔肌を切り刻むことだった。翠は、外科医だったが、内科や泌尿器科、産婦人科などの知識も豊富に備えていた。それは翠を名医たらしめる所以であったが、彼女はそれを全くの趣味のために身につけていた。如何にして牝たちを痛めつけるか。色情狂にするための効率的な投薬の仕方。心臓が止まるまで絶頂させる限界。手足を切り刻んで何日生かすことが出来るか。確実に受胎させる方法や、子宮を切り開いて強制的に堕胎させることなどが、翠の関心事であった。そして今は、その知識を生かして、あかねの出産の主治医を務めていた。

 
 翠によって、あかねの身体はM字開脚の体勢で縛られ、背の低いテーブルに固定されていた。この出産の為に、他ならぬあかね自身を実験台として考案された、新しい縛り方である。身動ぎも許さないほどにきつく締め付けながらも、出産のために必要な筋肉の動きを妨げず、なにより男達が性器を見やすいような縛りは、翠の腕の見せ所であった。
 それは醜悪な分娩台だった。確かに出産に際しては、女性は大きく股を開いて、煌々と光る明かりの下、女性器を医師の目に晒さなくてはならない。妊婦が痛みに暴れないために、身体を固定することもある。しかしそれは妊婦自身からも産婦人科医からも批判が多く、現在ではもっと自然な分娩方法を取り入れている病院も多い。
 もしそんな者たちがあかねの姿を見たら、絶句し気を失うこと必至であろう。緊縛されて固定されたあかねは、分娩の必要以上に股を大きく開かされていた。医師である翠の視線以上に、好色な笑みを浮かべる男達の好奇の目に晒されるために。
 あかねの女性器は、男達の注目の的であり、格好の射精の的でもあった。出産に臨んで黒ずんだあかねの股間は、直前まで注ぎ込まれた男達の精液が零れ出し、びっちりとこびりついていた。
 そこはつい先ほどまで、最後の妊婦プレイと称して、男達の肉棒が執拗に出し入れされていたのだった。男達は、赤ん坊に早く出てこいとせっつき、肉棒を深く突き入れた。それは子宮口を突き破らんばかり、赤ん坊の頭に触れんばかりであった。いや実際に、その肉棒を以て、赤ん坊に触れた者もあったかもしれない。陣痛が深まり、子宮口が開いてきたことが翠の手で確認されてからも、男達は名残の抽送だと言って聞かず、一巡したからである。その時に精を放った者も何人かいた。
 あかねの膣内は、愛液と精液に満たされていた。それは破水した時、大方は洗い流されてしまっただろうが、幾ばくかは残っていることだろう。赤ん坊は、空気を吸うよりも前に、精液の匂いを身に纏ってこの世に出てくることになるのだった。


 また、元から豊かであったが、出産を控えて一層大きさを増したあかねの乳房も、縄で念入りに括り出されていた。根本を締め付けられ充血した乳房は、熟れた果実そのものの色艶と張りを持っていた。
「そうだわ、あかね。お待ちいただいている間に、黒井様や皆様方に、あなたのみっともなく脹らんだおっぱいから出るお乳を、ご馳走して差し上げましょうよ」
 産まれてくる赤ん坊のための母乳がたっぷりと入っているのだろう、はちきれんばかりの乳房。その中央には、黒ずんで面積を増した乳輪が圧倒的な存在感をもっていた。そして、男達に吸われ続けた親指のような大きさの乳首は、勃起してピンと天を向き、その先端から薄い乳白色の液体を滲み出させていた。
「初乳は、赤ちゃんが育つための栄養がたっぷりなのよ。大変なご馳走ね。最後の一滴まで絞り尽くしてあげるわ。早く産まないと、赤ちゃんの分がなくなっちゃうわよ」
 翠があかねの右乳房を握り、乳輪から乳首までを親指と人差し指で扱くと、勢いよく母乳が飛び出した。噴水のように幾筋もの水しぶきが上がり、乳房を濡らした。
 周りの男達から歓声が上がる。
「や…やぁ…。お待ち…下さい…。やめて…。すぐに…すぐに…赤ちゃんを…産みます…から」




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Date:2009/06/03
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Thema:官能小説
Janre:アダルト

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