2ntブログ
+

闇の箱

□ スポンサー広告 □

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


* 「スポンサー広告」目次へ戻る
*    *    *

Information

□ 『研修』 □

『研修』 07 ユーズド(11)

 目隠しをして、鎖で両手を繋いで、馬乗りになって腰を押さえつけて。わたしは憂子ちゃんから自由を奪いました。わたしの馬になっている憂子ちゃんの躯が強ばっているのが、肌が合わさっている太股から伝わってきます。
「だいじょうぶだよ。そんなに…」
「で、でも…ひっ…」
 膝頭が当たって脇腹を変なふうに擦ってしまい、憂子ちゃんの躯が跳ねるように身じろぎをしました。
「くすぐられるの…弱いよねー…」
「ちょっ…それは…反則…」
 憂子ちゃんが焦って身を起こそうとしました。両腕は塞がっているから、私の手が伸びないように身をよじって避けるくらいしかできません。そんな慌てている憂子ちゃんが、とても可愛いく思えました。
「そんな慌てなくても、しないよー」
 憂子ちゃんは、くすぐったがりなんです。くすぐったくて笑い出してしまうというのを超えて、びくびくってなって息も絶え絶えになっちゃうくらい弱いんです。わたしはそのあたり鈍くて、普通にちょっと笑っちゃうだけなのでいまいちピンと来ないのですけど。えっちでイッちゃうとき、それも激しくイッちゃったみたいにびくびくしちゃってるように見えるんですが、本人的には全然違うそうです。頭の中真っ白で必死になっちゃうのは同じだし、気持ちいいのかも知れないけど、それ以上に苦しくて余裕が無くなっちゃって、ほんとに逝っちゃいそうになるとか。だから、ふたりでするときには、それはしないでって言われています。もちろん、ご主人様にしていただいたら、憂子ちゃんも嫌とは言えないんですけど。
「いじめたいわけじゃないんだ。気持ち良くなってほしいの」
「うん…」
「辛いこと、考えないでいいように…」
「な…ん、んふっ…」
 わたしは憂子ちゃんの唇を塞ぎました。
「んー、んーんうっ…むふっ…」
 憂子ちゃんに乗って体重を全部かけてしまうのは気が引けて、そんなに重いわけじゃないですけど、右手を憂子ちゃんの腕の外側に立てて、覆い被さりました。それだと少し唇までの距離が遠いので、キスをしながら左手で憂子ちゃんの頬に触れて、顎に滑らせて、首の後ろに手を差し入れて、頭を掬い上げて抱きかかえました。わたしの唇に憂子ちゃんの唇を押し当てるような感じです。
「んー…んうっ…ふむ…むはっ…ちゅ…」
 首だけ持ち上げられて、憂子ちゃんといえども勝手が違うのか、戸惑ったような感じでした。わたしは舌先で憂子ちゃんの唇を二三度突くと、ちょっと力を入れて唇をこじ開けました。いつもなら、憂子ちゃんの方から唇を緩めて招いてくれるのを待つのですが、今日はちょっと強引にしました。そのまま舌で憂子ちゃんの舌を探って絡め取ります。
「んーんー…んんっ…むふっ、ぶっ…」
 ふたりでするキスは、いつもはわたしの口の中が舞台になります。だんだんとわたしの舌のほうが絡め取られてしまって、歯の裏とか頬の裏とかを一方的に愛撫されてしまうのです。そうして、ここでぼうっとさせられてしまうと、もう主導権は憂子ちゃんのものになってしまいます。でも今日は、わたしの方が憂子ちゃんの口の中で暴れるように頑張りました。歯のひとつひとつを舌先でなぞったり、バキュームフェラの要領で舌を絡め取って吸い上げたり、空気を送り込んでみたり。わたしが今までに覚えたことを色々やってみました。憂子ちゃんはされるがままになっていました。
「ん…んんーっ…むっ、むふっ…ぶは…はあ…げほっ…ふあぁ…がはっ…」
 唇を離して、持ち上げた頭を降ろすと、憂子ちゃんがすごい勢いで息をし始めました。
「…ごめん! くるしかった?」
 よく考えてみると、頭を持ち上げて首が曲がってるから、あまりうまく息ができなくなってたのかもしれません。それで何分も続けてキスをしてたら、それは苦しいはずです。
「はあ…はあ…う、うん。だいじょうぶ…ぅ…ごくっ…。はあ…はぁ…香子ちゃん…うまく、なったね…キス…」
「よかった…」
「きもちよかった、よ…」
 ふたりの混ざった涎が垂れている口の端が上がって、憂子ちゃんが微笑ってくれたのがわかりました。そんな憂子ちゃんがとても可愛く思えて、わたしは自分でさせておきながら目隠しなんて剥ぎ取ってしまいたいと思ってしまいました。
「憂子ちゃんっ…」
 わたしは、自分のこの気持ちをどうにかして伝えたくて、また唇を重ねました。
「…んっ」
 今度は、小鳥がついばむような短いキスを、唇に頬に、何回も何回もしました。涎や汗を舌を伸ばして舐め取って、唇で甘噛みをして。いっそ食べてしまいたいくらい。好きだよって。
「…ふ…はむ…」
「…ふあ…ぁ…ふぅ…食べられちゃう…」
「うん、食べちゃいたいよ…」
 憂子ちゃんの吐息混じりの囁きがわたしの頬をくすぐります。
「ご主人様の次に…わたしのことをたくさんたべたよきっと…香子ちゃん」
「え…」
 ゴクッ
 私は、思わず喉を鳴らしてしまいました。自分が考えていたことが憂子ちゃんに伝わったことと、ご主人様のことをやっと思い出したからです。わたしはご主人様の奴隷で…ご主人様のためのもので…憂子ちゃんも…でも、わたし今…。
「やぁ…」
 わたしの意識が別のところに飛んだ一瞬に、憂子ちゃんもぞくっと身を震わせていました。
「え? え?」
「今、唾飲み込んだの、ほんとに食べられちゃうかと思ったわ…」
「えー…」
 憂子ちゃんが大げさに言ったのがおかしくて、わたしも少し笑ってしまいました。頭によぎったことは、今は考えないことにして。
「ほんと。昔虎に食べられそうになったのを思い出したわ…」
「ええー?」
「耳元で舌なめずりされてね、とっても怖かった…」
「どこの動物園で?」
「動物園…じゃないわ。家の近くの森で」
「おうちのそばに、虎がいたの?」
「…ううん、やっぱり動物園よ。東京の」
「そう…」
 憂子ちゃんはたまにこういう、冗談めいたことを言うのです。
「じゃあ、こういうのは…」
 わたしは、顔をずらして、憂子ちゃんの耳元に唇を近づけました。
「あ…ンっ…」
 耳たぶを甘噛みして、ちょっと舌先でくすぐってみます。舌先で触ったうぶ毛が濡れて、舌触りが滑らかになっていきます。憂子ちゃんは、耳たぶから耳の裏の方も、けっこう弱いんです。でも、わたしの狙いはまだそっちじゃなくて、耳の穴がある前の方で。
チュパ…グチュグチュ…ピチャ
「ひっ…」
 耳の穴のすぐ側で、よく聞こえるようにして、わたしは耳たぶを舐めながら溜めた唾を口の中で鳴らしました。
「やっ…やめっ…」
 憂子ちゃんが、さっき以上に身を硬くしました。更にわたしが、溜めた唾を舌先にまとわりつかせて、耳の穴の中にちょんと触ると、頭を振って身をよじって逃げようとしました。
「やめっ…こわい…それ、こわい…」
 わたしは肘と腕で憂子ちゃんの頭を押さえつけて、最後にひときわ大きく音を立てて、舌なめずりをしました。
シュ…ジュルルッ
「や…たすけ…おか…」
 憂子ちゃんが、切羽詰まった声で言葉を詰まらせたので、勘弁してあげることにして、身を起こしました。
「そんなに…こわかった?」
「……ひどいよ」
 憂子ちゃんの目隠しの下から、涙が滲んで零れてきました。
「ごめんね」
「ほんとに…たべられちゃいそうで…こわかった…」
「ごめん…」
 実はわたしもこれは、やられたことがあるんです。ご主人様のお友達に、貸し出されたときに…。耳を舐められたり甘噛みされたりするのは、えっちな方に感じてしまっただけなのですが、そのまま耳元でぴちゃぴちゃと唾を鳴らされたときには、なぜか背筋が寒くなってしまったのです。でも
「でも…感じちゃわなかった?」
 わたしは手を伸ばして、憂子ちゃんの左の耳たぶを右手の親指と人差し指で摘むようにして触りました。
「ひっ…」
 やっぱり。
 もしかするとこれって、動物的なものなのかもしれません。食べられちゃうかもってときに、感じてしまうっていうのは。吊り橋の上で恋に落ちるみたいに、生存本能がえっちな気分にさせるのかも。だってこっちも。
クチュ…
「あンっっ」
 わたしは身をすこしよじって、左手を憂子ちゃんのおまたに伸ばしました。今まで顔のまわりしか触ってなかったのに、いきなり下の方を触られてびっくりしたのか、太股を浮かせてびっくりしていました。でも、唇や耳しか攻めてないのに、おっぱいすら触っていないのに、憂子ちゃんのおまんこは、すっかり濡れていました。
「こっちも食べちゃおっか…」
 親指と四本指を、クリトリスの上からお尻の方まで開いて、狐の指遊びのようにしてから、四本指をゆっくり折って閉じていきます。
「んっ…」
 中指が第二関節まで、濡れそぼった割れ目に飲み込まれてしまいました。そのまま中指を押し込んで、軽くかき回してみることにします。
「…っん…ゅあ…」
「わたしの指が食べられちゃったね…」
くちゅ…くちゅ…
「ん…んあ…あぁ…」
 よく濡れている憂子ちゃんのおまんこは、指を動かす度に愛液が少しずつ溢れてきて、水音を立てました。左手でそうしている間、わたしは右手を耳たぶから離して、ちょっとだけ自分で指を舐めてから、今度は右手でおっぱいに触れました。
「あっ」
 憂子ちゃんのずっしりとしたおっぱいを握るように揉みながら、唾で濡らした人差し指の先で、乳首を転がします。乳首は硬く勃っていました。
「…んん…ん…」
「きもちいい?」
「ん…んっ…」
 憂子ちゃんがこくって頷きました。
「じゃあ、もっとね」
「ん…あ…。…え?」
 わたしは両手を離しました。左手がちょっときつくなってきたので、体勢を変えたかったのです。横に寝そべるつもりで、一旦、憂子ちゃんの腰からどきました。でもその時
「あ」
 ちょっとまた思いついたことがあったので、そのままベッドから降りました。
「えと、ちょっと待ってて…そのまま」
 そのままもなにも、動けるわけもないのですが。





* BACK
* NEXT
* 「『研修』」目次へ戻る
*    *    *

Information

Date:2010/01/11
Trackback:0
Comment:0
Thema:官能小説
Janre:アダルト

Comment

コメントの投稿








 ブログ管理者以外には秘密にする

Trackback


+